こんにちは、かっしーです。
今回のテーマは、「新卒は大手企業に入るべきか?ベンチャー企業に入るべきか?」です。
今回の記事は、
- 新卒の就職は大手かベンチャーかで相当迷っている、、
- 新卒でベンチャーに入社するのは危険だろうか?
- 新卒でベンチャー企業に入社したら、圧倒的に成長できるだろうか?
という問題意識を持っている人にはかなり有益な記事になっていると思います。

もくじ
結論:まずは大手に行こう
さて、先日に僕は下記のツイートをしました。
新卒で大手かベンチャーどちらに行くべきかというのは、新卒で就職活動をしている学生さんの大きな悩みの1つですよね。大手がオススメです。やはり大手は仕事の基本を学ことができますし、業績も安定しており長期のキャリア形成が可能です。ベンチャー勤務は応用レベルが高いので新卒入社には不向き。
— かっしー@転職マスター (@FIRE81056719) July 28, 2021
新卒はまずはやっぱり大手企業に行っておくべきだと思います。
キャリア形成の面においても、収入の面においてもやはり大手企業の方が有利です。じっくり深掘りしていきます。
大手とベンチャーの違いは、勉強における「基本」と「応用」のようなもの
大手の仕事は勉強で言うと、「基本」です。また一方、ベンチャーの仕事は「応用」になります。
大手の「基本」となる仕事というのは、答えのある仕事です。仕事に答えが用意されており、正解を出し続ければ大手では仕事ができる人になります。
反対にベンチャーの「応用」となる仕事というのは、答えのない仕事です。仕事に答えが用意されておらず、自分で自分なりの答えを導き出さないといけないのが事実。
学生時代からベンチャーインターンをしており、ベンチャー内で頭角を見せていたというような学生ではない限りベンチャーの応用の仕事をいきなりやっていくのは現実的ではないです。
何の経験もないのにいきなり、「サイトの売り上げを任せる!」なんて言われても何もできずに詰んでしまうのが目に見えています。
なので、最初は取り組みやすい大手企業の答えのある仕事から取り組んでいくことをオススメします。
新卒では大手に行くべき理由
次は本格的に新卒で大手にいった方がいい理由を考えてみます。
それは、
- 仕事の型を学ことができる
- 業績が安定している
- 給料が高いので貯金ができる
- グローバルに働くことができる
になります。1つずつ深掘りしていきます。
仕事の型を学ことができる
1つ目は、大手だと仕事の型を最初に学ぶことができるからです。
大手企業の仕事は規模が大きいので、いい意味でも悪い意味でも仕事が完全に仕組み化されています。
規模の大きい事業の仕組み化されている仕事に取り組むことで、
- 自分が行った仕事はどのように上司に承認を貰えばいいのか?
- 基本的な稟議書の書き方やその承認フロー
- 報告・連絡・相談はどのようにすればいいのか?
- メールの書き方などのビジネスマナー
といったような組織で働く上での基礎スキルを学習することができます。
大手の仕事で基礎スキルを学ぶと、それは他の会社で働く上でも役に立つ「仕事の型」を習得したのと同じです。
仕事の型を学習するためにもやはりまずは大手企業に行くべきだと考えます。
ベンチャー企業は大手ほど仕事が仕組み化されていないので、今述べたような基礎スキルが身に付くかどうか分からないです。
業績が安定している
次の理由は、大手企業は業績が安定しているからですね。
大手企業はベンチャーと異なり会社の中に大量のお金を蓄えているところが多いです。
会社がお金を大量に持っていてどんなメリットがあるかというと、すぐに潰れることがないです。
また、大手企業は事業規模が大きく知名度がかなりあるので、安定して一定の売上・利益を稼ぎ出すことができたりします。
安定して事業で稼ぐことができるので、大量の従業員を雇用し続けることができるわけです。

給料が高いので貯金ができる
次の理由としては、給料が高いので貯金ができることですね。
大手企業は給料が中小やベンチャーより高いです。
ですから、可処分所得が増えますし、将来に向けての貯金ができます。
今新卒就活中で大手かベンチャーかで迷っている方は、将来にむけた貯金の重要性はあまり感じていないかもしれません。
しかし、お金のことは学生時代からしっかりと考えておかないと、20年後、30年後、老後に物凄い苦労をしてしまうかもしれないです。
ベンチャー企業は結果を出したら給料を上げるといった宣伝で人材を集めるのがうまいですが、あれはあてにしない方がいいです。永遠に年収300万円くらいで働くことになる可能性も全然ありえます。
グローバルに働くことができる
次の理由はグローバルに働くことができるからです。
大手企業は事業領域が海外にもあることが多いですので、将来的に海外で働きたいと思ったら夢を叶えることが可能です。
しかし、ベンチャー企業は海外に事業を展開しているところは基本的になく、コレから日本でシェアを伸ばそうというところが多いので「海外転勤」という概念がそもそもないです。
将来海外で働きたくなった時のためにも、大手企業に入っておくことをオススメします。
新卒でベンチャーをすすめない理由
次は新卒でベンチャーをオススメしない理由を考えてみます。
その理由は、
- ベンチャーに行きたい気合だけ先行しているかも
- ベンチャーでいきなり事業作りとかムリ
- 激務・薄給が我慢できるか?
- 「若い人に裁量権」という甘い言葉のワナ
- いつ倒産してもおかしくない
- オフィスは綺麗だが、福利厚生がないに等しい
だからです。1つずつ深掘りしていきます。
ベンチャーに行きたい気合だけ先行しているかも
1つ目の理由は、ベンチャーに行きたい気合だけが先行している可能性が高いことです。
新卒でこれから社会に出ていくという場面においては、表面的なやる気だけが自分の心のなかで湧いてしまっている可能性が高いです。
もしそういう状態でベンチャー企業のような仕事のレベルが高いのにも関わらず薄給激務の環境に行ってしまうとマジで詰みます。
早期退職してしまい経歴に傷がついてしまう可能性が高いです。
やる気がマックスなのは悪いことではありませんが、ベンチャーでやっていけるわけではないので注意した方がいいです。
ベンチャーでいきなり事業作りとかムリ
次の理由は、ベンチャーに新卒で入ってもいきなり事業作りなんてできないからです。
ベンチャー企業は「新卒でも新規の事業作りをお任せします」といった言葉で、やる気に溢れている新卒の就活生を釣っていることが多いです。
しかし、現実的なハナシをすると新卒でいきなり事業づくりとかやらせてもらえるわけありません。
経験のある中途で入社した30代とか40代の方の下につきながら、まずは仕事を覚えていきます。そして、アホほど頑張って認められたら事業づくりに参画できます。
激務・薄給が我慢できるか?
次の理由は、「ベンチャーは基本的に激務・薄給だが我慢できるか」を考える必要があるからです。
ベンチャー企業は稼げるなんて文言をたまにネットで見かけたりしますが、全くのウソです。「結果を出した人はしっかりと評価します!」なんて言うところが多いですが、あてにしない方がいいです。
中には従業員の働きをしっかりと評価する会社もあると思いますが、少ないでしょう。
大手企業のように儲かっていないので、社員に対して給料を満足に支払うことができないです。
ですから自分にずっと激務・薄給でも頑張ることができるのかを問う必要があるのですが、簡単に大丈夫だと思わない方がいいです。

「若い人に裁量権」という甘い言葉のワナ
先ほどの話と少し被りますが、ベンチャー企業は「若い人に裁量権を与えます」という言葉をよく使います。
が、あれにはワナがしこまれています。
ベンチャーでは役員や部長職についているのはどんな人だと思いますか?
新卒で数年間働いてスピード出世した人だと思いますか?
残念ながら、中途で他社から転職してきた超優秀なオッサンが役職についています。僕はベンチャーに入社してこの目で確かめました。
新卒の人で出世して役員をしている人ももちろんいますが、30後半から40歳手前とかですから中途で出世している人よりはちょっと若い程度でしかありません。
ベンチャーで新卒に入りスピード出世したいなら、そういった人を倒す必要があるのですが、何の社会人経験もない若者が入って数年で勝てるなんて考えない方がいいです。

いつ倒産してもおかしくない
次の理由は、いつ倒産してしまってもおかしくないからです。
ベンチャー企業は会社で持っているお金の量も、事業の収益性も大手と比べてちっぽけです。
僕が新卒で入社した大手は、グループ全体で1兆円の売り上げがあるような会社でした。
しかし、第2新卒で入試したベンチャー企業の売り上げは30億円程度でした。
儲けのレベルが全然違うので、ベンチャーのような小規模企業は不景気が来たら一瞬で吹っ飛んでしまうことも全然考えられます。
オフィスは綺麗だが、福利厚生がないに等しい
ベンチャー企業のオフィスはめっちゃ綺麗です。綺麗な女性がいたら、映えるような場所のところが多いです。
しかし、福利厚生がないに等しいです。
基本的な社会保険があったらいいな程度の福利厚生でして、病気で働けなくなった時や老後が不安です。もちろん大手のような手厚い住宅補助なんかも全くありません。
大手企業は病気で働けなくなっても満額ではありませんが、給料が毎月もらえます。
しかし、僕が働いたことのあるベンチャー企業は、そんな制度はありませんでした。病気になったら終了。

「優秀な人は大手に少なく、ベンチャーに多い」は完全なるウソ
よく「大手企業には優秀な人はいないが、ベンチャーには優秀な人が多い」と言われることが多いですが、あれは完全なるウソです。
僕は新卒で大手企業に入社して次にベンチャー企業に入社していますが、どっちの環境にも優秀な人はいますし、ダメな人もいます。
ベンチャー企業は若くて優秀な人が多いような印象を持たれることが多いですが、幻想です。
僕はベンチャー企業で40代後半で中途でずっと働いているにも関わらず、全然出世できていない人を複数見てきました。
大手からベンチャーは転職がヌルい
大手企業からベンチャー企業への転職は簡単です。
ベンチャー企業は大手企業で働いていた人が好きなので、大手企業で働いていてベンチャーに応募すると「ぜひうちに来てくれませんか!」と言ってきます。
最初に大手企業に入社しておくと、行きたくなった時にいつでもベンチャー企業への転職が可能です。
ですから僕は新卒では大手企業に入社することをオススメしています。
新卒で大手に行くと、ベンチャーから大手へ復活は可能
大手からベンチャーに入ってしまうと永遠に大手企業に戻れないと言われています。
が、それはウソです
僕は新卒で大手企業に入社してそこで経理の仕事を2年ほどしたので、ベンチャーに転職して1年後に戻りたくなってもすぐに戻れました。
新卒からベンチャーの場合は、大手企業に転職をできるかどうかは分かりませんが可能性はゼロではないです。
しかし、新卒で大手のちゃんとした会社で働いていると、また簡単に大手に戻ることは可能なので新卒では大手企業に入社しましょう。
過去にベンチャー企業から大手企業に転職した時の記事を書いていますので、興味のある方は参考になさってください!
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ベンチャー企業から大手企業へは転職できるのか?【ぜんぜんイケる】
こんにちは、かっしーです。 僕は過去にベンチャー企業に勤めていました。転職活動したらフツーに大手企業に戻れました。 さて今回は「ベンチャーから大手へは転職は可能なのか?」というテーマで記事を書いてみま ...
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独立できて会社員より稼げる力がつくならベンチャーでもいい
新卒でベンチャー企業に行ってもいいケースがあります。
それは、「独立ができて普通の会社員より圧倒的に稼ぐことができるスキルが身に付く」場合です。
僕が第2新卒で入社した会社にはIT技術者がいて、正社員以外にもフリーランスでやっている人がいました。
そう言う人たちはベンチャーでITスキルを身につけて、稼ぐ力を身につけた人たちでした。
もし新卒で入りたい会社がそのようなスキルが身に付く会社なら行ってもいいと思います。将来的に自由に働けて、お金も稼げたらQOL爆上がりですからね。
まとめ
今回は新卒では大手かベンチャーどちらに行くべきかというテーマで記事を書いてみました。
ベンチャー企業はキャリア形成の面でも収入の面でも考えると、大手企業に比べると損です。
また、ベンチャー幻想(早く出世、若くても稼げる)は基本的に嘘です。アフィリエイターや転職エージェントの盛りすぎた話には注意しましょう。
ですからこの記事の本編でもさんざん書いてますが、新卒では大手企業に入社することをオススメします。
今回はこの辺にしときます。またどこかで!